晝は夢 夜ぞうつつ

本と、夜の考えごと

今すぐ消えたい人へ

ねぇ、きえたいよね。

こんなにぐちゃぐちゃで
こんなに自分という存在を
最初から最後までなかったことにしたいね。

なにもかもいやで
なにも感じなくて

もうずっと前から
ギブアップしてるのに。

こんなに死んでる様なものなのに
それでも淡々と息してるカラダが
図々しくて図太くて気持ち悪くて憎いね。

カッターすべらせると
赤い血が滲んでバカみたい。

こんなにいやだって言ってるのに
血が巡ってるカラダが
アホらしくて笑えてくる。

健気に心臓動かさなくたっていいのに。
勝手に生きないでよと言いたい。

わたしのカラダの主はわたしなんだから
消えたいって命令してるんだから、
死んでくれればいいのにね。

生まれて来たいって
挙手した覚えもないのに。

勝手に生まれてたのに
死にたいと言ったら怒られる。

もう生きたくないから、
最初からなかったらよかったのにね。

自殺とかしなくていいから
もう二度と目が覚めてほしくないよね。

また目覚めて
時計を見た瞬間に絶望するあの感じ。
なんでまだ生きてるんだろうって。

もう、1秒たりとも生きるなんてやりたくないのに。

なんで人は消えられないんだろうね。
なかったことに出来ないんだろうね。

なんで死んだら誰かに迷惑がかかっちゃうんだろう。
親も友達も、
誰ともつながりがなければ迷惑かける人はいなくなるのかな。

誰ともつながってなくても
死体を片付ける人には本当に申し訳ないから
死ぬときはちゃんと排泄してから首吊るのが一番いいのかな。

生きてても死んでも誰かに迷惑をかけちゃう。
罪しかなくて、悪でしかないわたしという存在。

なんで笑いながら生きている人がいるんだろう。

生きるっていうのは
そちらの楽しそうな人たちだけでやってればいいのに。

なんで笑ってるのか
わたしにはひとかけらも理解できないから。

同じ地球にいるはずなのに
全く違う世界を生きているみたい。

わたしから見える世界に色彩はなくて
グレーに淀んでる。

キラキラ笑う人たちは
経済活動に踊らされているようにしか見えない。

消えたいと思いながら
日々酸素と食物を消費してるのが申し訳ないし

生きたいと思っている人がいるのに
図々しく命つないでるのが恥ずかしい。

とにかく今すぐ
自分という存在は死んでほしいし、
全部なかったことにしてほしい。

なんでこんなに苦しいきもちに
ならなきゃいけなかったんだろう。

なにも悪い事した覚えはないのに、
なんでこんなに苦しくてつらくて、
きえたくてたまらないのにきえられないの。

なにもかもいや。

きえられない、
いきられない、

足はもう動かないのに
延々と歩かされて、
生きるって地獄でしかない。

どうせいつか死ぬのに、
それなら今すぐ死にたい、消えたい。

ぜんぶ いや・・・
きえたい

とにかく
きえたい

もう
ぜんぶ
ギブアップ

もう
がんばれない

もう
おわらせて




・・・





こんなせかいでごめんね。
となりにいてあげられなくてごめんね。


君はがんばりすぎた。


もうなにもしなくていいから、
ふわふわのお布団のなかで
永遠にねむっていていいよ。


このせかいは消してしまうから
君だけは宇宙にたゆたう
まっしろのお布団のなかで
ずっとずっとねむっていていいからね。


目をとじていていいよ。
生きていなくてもいいよ。


つらいもの、くるしいもの。

君のつらさ全部そのままなんて、
分かりようがないけれど

それでも分かりたいし、
聞きたいし、抱きしめたい。


でも、つらいし、きえたいね。

ごめんね。
こんなせかいで。

わたしもそうだった。
わたしがそうだった。