晝は夢 夜ぞうつつ

本と、夜の考えごと

青空のルーレット

青空のルーレット (光文社文庫)

青空のルーレット (光文社文庫)

心が浄化されるオススメの小説


辻内智貴さんの青空のルーレット。
こちら映画化もされているようですが、存じ上げませんでした。
(すみません・・・。)

小説は人の好みもそれぞれ。
紹介するつもりでなかったのですがこちらは全力で紹介致します。
そういう気持ちにさせられます。

小説って、筆者の心の底にある固定観念や、
考え方の押し付け感、
はたまたナルシスト感などなどが随所に現れて、
あぁ~、この人ってこんなこと考えてるのね~等と
小説とは全然違うことを考えさせられたりするものですが。笑

辻内さんの嫌味のなさ、気持ちがいいです。
爽やかに小説に没頭出来ます。

人生嫌になってきた時に


本書、
タイトルの「青空のルーレット」と「多輝子ちゃん」の二本立てになっており、
「多輝子ちゃん」は2000年に太宰治賞を受賞されています。

どちらも胸にじんわり響きます。
あ~何か人生疲れた、投げ出したいなあ、と思っている時
つまんないなあ、と思っている時
ほっと心が温かくなって、
もう少し頑張るかなあ、とぼんやり思えてくる感じ。

だるくなったときはのんびり読み返したいな。

青空のルーレットのあとは


こちらの小説がとても気に入ったので、
辻内智貴さんの2012年に出ている新作
「僕はただ青空の下で人生の話をしたいだけ」
も読んでみました。

僕はただ青空の下で人生の話をしたいだけ

僕はただ青空の下で人生の話をしたいだけ


こちらは、前半で辻内さんの日常生活が描かれており、
なかなか楽しめました。
不意に泣かせてくる所もあり、電車で読むのは禁物ですね。

辻内さんの他の作品も少しずつ読み進めたいなと思っている次第です。
私、こういう作品に弱いです。
ぼろぼろ泣いてしまう。笑

さて
それでは、おやすみなさいませ。