「死にたく」させて「死にたい」って言うと「生きて」とかいうバカみたいな文化について

「死にたい」環境で「死なないで」の拷問

私は「うつ状態」でした。

あの頃、私は毎日存在をない事にしたくて、
自殺というよりも、ただ命を消したくて、
毎日目が覚めた瞬間ぞっとして、
眠る時は二度と目覚めませんようにと祈りました。

人とのつながりは切りたかった。
死んだら「ダメ」ということになっているので
つながりのある人たちを嫌な気持ちにさせます。
人を悲しい気持ちにさせるのは申し訳ないことです。

ところで、どうして死んだらダメなんでしょうか。

あなたは私が死んでも生きていけるでしょう。
どうして、「死なないで」なんて言う権利があるのでしょうか。

「死にたい」って思わせるような環境を作り上げておいて、
「死にたい」って思ったら「死ぬな」って、
ぐちゃぐちゃに擦りつぶされて自分が壊れて心がなくなったのに、
その状態で「生きて」なんて、
そんな拷問、地獄よりつらいです。

寧ろ、私が死んだら一人分の酸素が必要なくなるし、
一人分の食料が誰かほかの人に回ることになるし、
電気代も水道代もかからないし、省エネじゃないですか？
生きている人たちにとっては資源が増えてより良い世界だと思います。

まあ、実際は何も変わりはしないのですが。
それでも、私が生きてても死んでても変わらない世界なら、
死ぬことをダメと言われるのは納得がいかなかった。

「うつ」状態で「病院」に行く矛盾

「うつ病」の診断は受けていません。
何故かというと、精神科にも心療内科にも行っていないからです。

病院に行くよう勧められたので電話をかけたら、1か月待ちと言われました。
そんなに待っている人がいるのかと思うと、
私が1つの枠を使ってしまうことが大変申し訳なくてやめました。
人に迷惑をかけることはしたくなかったのです。

そもそも、
私は「生きよう」だとか「うつを治したい」なんて思っていなかったので
病院に行く目的がありませんでした。

だから「生きたい」と少しでも思って
病院に行く目的のある人を優先してあげたいと思いました。

でも、死にたい人が病院に行くのって矛盾していませんか。
「うつ」なのに「病院」？
病院って生きるために行くんでしょう？

それって「死にたい」のに「生きたい」んですよね。
何かがおかしいと思いませんか。

「死にたい」のに「生きたい」人っていうのは、
やりたくない事でもいっぱい努力して、
自分より他人を優先していっぱい我慢して、
いっぱい頑張って頑張って、
いいことがあると思って、
もう頑張り切れないくらい頑張ってきた人です。

そしたら、気付いたら頑張る気力が出なくなってしまって、
そんな自分が許せなくて、どうしようもないし、
気付いたらひとりぼっちの場所に居て。
周りの世界はすっかり色を失って灰色になってしまって、
味もない、向かう場所のない虚空の世界。

楽しいこととか思い浮かばないし、幻想としか思えないのです。
感情がなくなって、筋肉の動かし方を考えないと表情を作れなくなります。

私、何か悪いことしたのでしょうか。
どうしてこんなに苦しくて、生き地獄のような場所にたどり着いたのでしょうか。

「死にたい」へ導いておいて
「生きなさい」と偉そうに諭す、洗脳じみた文化、大嫌いです。

それが無意識だろうと、良心だろうと、
そんなものはバカみたいに関係なくて、
ただ、そういう文化が大嫌いで大嫌いで　大嫌いです。

私の大好きを、ぐちゃぐちゃにして、絶望させておいて、
にこにこしていて、人当たりがよくて、正しそうで、真っ当な顔してるやつ。

それが何だか分かりますか？

死んでいい世界、死にたくさせない世界

本当に「死にたい」って思うなら死んでいいと思います。

死んじゃ「ダメ」なんて誰が決めたんでしょう。
そんな倫理観大嫌い。

死にたいって気持ちもやりたい事でしょう。

やりたい事やろうって推奨されるんだから、
やりたい事を沢山考えてみてもいいと思うの。

私は考えました、どうやって死ぬかたくさん。

飛び降り、OD（薬の大量摂取）、リスカなど色々ありますが、
最終的に綺麗にサクっと死ねるのは首吊りだと思います。
排泄を済ませてから行えば大して片付けも大変ではないし、
割と綺麗に死ねるんですよね。

でも、本当は車に轢かれたいと思っていました。
寂しかったから誰かに殺して欲しかったんだと思います。
車運転してる方には迷惑極まりない話だけれど、
最後くらい人のぬくもりを感じたくて、誰かに見て欲しかったんだ。

真剣に自殺の方法を色々と思案していた時だけは
苦しみの中でも意識を保っておくことが出来ました。

「死にたい」なら「死ぬこと」をいっぱい考えていいのです。

誰しもが「うつ」へ導かれる可能性の中、
必死に歩みを止めずにいます。

さて、あなたを、あなたの大事な人を、
一体何が「死にたく」させるのでしょう。

とてつもなくいけない事をしたのでしょうか。
正直、私は何も悪い事はしていないと思っています。

ただ、皆のために頑張って、自分のために頑張って、
一生懸命に頑張ってきただけなのです。

表面的な理由でなく、核心をつけるまで問うて下さい。

死にたくさせる世界がのさばって、
どんどん死にたくなってきて、
「死にたい」と悲鳴をあげると「生きて」なんて。

こんな気持ち悪い世界、もうやめたいと私は思う。

「死にたい」に「死にたいんだね」って頭をなでてあげる世界。
死にたいんだねって言ったって、自殺者は変わらないんじゃないですか。

「生きて」って言ったら誰か楽になるんでしょうか。

「死にたい」人には、
「死にたくならない」世界で待っていてあげる。

「死にたかった」人にしか見られない
「死にたくならない」世界をいっぱい見せてあげる。

あなたを、あなたの大事な人を「死にたくない」世界で抱きしめたい。

だから、私は今の文化を全て受け入れることはしません。
今の文化が「正しい」なんて思わない。

私の「正しさ」は私が決めます。