晝は夢 夜ぞうつつ

本と、夜の考えごと

結局何を言いたいのか分からない文章

趣旨が伝わりやすく、
明確に解説がされている文章は
整えられているし万人に受け入れやすい。
また、即効性が高く利用しやすい。

私の書く文章は靄の様でとりとめがない。
掴みどころがなく起承転結がない。

私はわざわざあなたの為に
読みやすい文章を書こうと思わない。
それはあなたを信頼しているから。

分かりやすい文章は「先生」です。
私が分かりやすい文章を書いた瞬間、
あなたは必然的に「生徒」となるわけです。

一般的な本は著者が「先生」で
読者が「生徒」なのです。

私はあなたを「生徒」と認識していないし、
対等であり時に追い越し、時に追い越され、
常にそういう関係なのです。

だから私は自由だし、
あなたは自由です。

私の文章から何も得る必要はありません。
あなたの為に書いているわけではないから。
必要なものはすべてあなたに備わっているから。

あなたの解釈は常に正しい。
私と違うことは正しい。
そして同じことも正しい。

縛られることは誰に有益なのか考えてみて下さい。
善と悪があると誰が喜ぶのか考えてみて下さい。
模範解答はありません。

分からないことを分かるということ。
答えのないことが愛だということ。

答えのある場所に愛は宿らないのです。
答えのある場所には必ず敗者が存在するから。

伝わっても伝わらなくても私は嬉しい。

おやすみなさい。