晝は夢 夜ぞうつつ

本と、夜の考えごと

映画「メッセージ」を観て思ったこと

映画「メッセージ」が気になっていたので
一人レイトショーで観てきました。

感想は一言で言うと「あああああああああ!」(語彙力)

ネタバレなしで感じた事を書きますが、
多分よく分からないと思います。笑

常識という名の惰性

「常識」という言葉が存在する事自体、
惰性であり、逃げであると思う。

それは問いを諦めることで、
答えを確定することで、
全てを放り出すことで、
偏った世界を作り出すことだ。

目を閉じた世界は大抵そこそこに楽しい。

目を開いた世界はショッキングな空間で
絶望し、苦しみ、狼狽え、
最後に安寧と幸せが訪れる。

真の世界とは一定ではなく、
真の世界とは極端なものである。

我々は「常識」という言葉に甘え過ぎなのだ。

結局、そこそこの仮想空間で一生を終えがちであり、
そこそこに愛したり傷つけたりおままごとをして
こんなものかと思っている。

苦しさという名の幸せ

苦しみと幸せはほぼイコールである。
というか、同じであると言っても過言ではない。

「人」の様にお互いが支え合わない限り
お互いが存在し得ないものである。

苦しみを限界まで削除していくと、
得られる幸せはほんのわずかなのである。

そう考えると大きな苦しみは大きな幸せと認識出来る。
順番はない。
交互に来るとか、最後に幸せになるとかいう類の話ではなく、
それは同時に存在する。

問いとは苦しいものだ、
答えのない状態とは底のない苦しみだ。
だからこそ問い続けなければならない。

最後に普通に感想

かなり丁寧に作られた作品であり、好感が持てました。

派手なアクションや派手な映像はないし、
刺激や爽快感を求めるのであればやめた方がいいかも知れません。
私は気付きを得るという目的で観た為、良い作品でした。

トーリーの組み立て方や結末、
細部の整合性についてはいささか完璧とは言えませんが、
その辺を論じる為の作品ではないと思います。

この映画で伝えたかった主題である「メッセージ」は
静かに、だが大胆に、すっと入り込むように心に入ってくるのが秀逸。

この社会に、世界に、何とも言えぬ違和感を感じる方には
何かしらの気付きがあると思います。

この映画からどんな「メッセージ」を受け取ったか、
その人の在り方によっても変わるのでしょうね。

感想シェアって欲しいわ。