晝は夢 夜ぞうつつ

本と、夜の考えごと

抑うつリアリズム論、暗闇を見つめると見える事

抑うつリアリズム論

前回うつの話を書いたので、
関連して私の好きな「抑うつリアリズム論」。

うつ病の人の方こそ、世界を正しく現実的に見ている
という理論です。

世の中の人が薔薇色の色眼鏡をかけているのが
気持ち悪い感覚はずっとありましたが、
どん底に居た時に見えてしまったどこまでも色のない現実は
その中で笑っている人間たちが気持ち悪いを通り越して恐怖を感じました。

という事で、現実という名の暗闇を垣間見て
抑うつリアリズム論あるな、と思ったのよね。

人生は経済活動に踊らされて命を削って浪費している時間が殆ど。
色々な色眼鏡をかけて、後には何も残らない人生。
それを笑って過ごす人々を見ていると
同じ世界に生きている様で全く違うという現実を突きつけられた。

見えている世界を現実だと思っていると
人生なんて一瞬で人間関係と金に踊らされて終わります。

突きつけられた現実を肉眼で見られる人はうつ病になる位強い。
精神的な病気のみならず、障害を負ったりや生きづらい境涯に悩まされている人を見ると
なんて強い人なのだろうと私は思う。

暗い現実の中を暗い気持ちで生きろと言っているわけではなく、
真理はそれを知った上で意識的に色眼鏡をかけて、意識的に外すということ。

暗ければ暗い程、
その先にある光が本当にまぶしいものなので大丈夫です。
真理の手前に現実があるということです。

文化と常識が一番くそ

思考を止めるという意味で
文化と常識が一番人を腐らせていると思う。

文化は言語とも言える。
私は日本人なので日本語を介して世界を理解しており、
日本語に存在しない価値観を処理するのは非常に困難になる。
これも眼鏡を通して世界を認識している事の一つ。

常識のダメな所は常識に対して問いを持たない事。
本当は一人ひとり違う世界がある筈なのに、
統一化されて疑問を持たないシステムになっている事。

本当に気持ち悪いシステムだと思ってしまう。
円滑に進むには進むんだけど、私はいつも人が蟻に見える。

蟻ってだだっぴろい道路でも、
前を歩いていた蟻と全く同じルートを歩いている。
フェロモンによってそういう現象がみられるのだけど、
サラリーマンとかそんな感じだよね、真っ黒のスーツ着てるしさ。

サラリーマンは人間らしくて好きなんだけどね。
ノマドとか起業とかサラリーマンを通った先にある事で
意味が生まれるんだからさ。

空に足をつける事

抽象的な事を言うのは具体的な話をしても
あなたと私は違うから。
具体的な話はしようとしても出来ないもの。

私は私の考え方が正しいとは思わないし、
何かに誘導しているわけでもないし、
薔薇色眼鏡の楽しい人生もとてもいいと思ってます。

死ぬほど苦しい人生よりは、
ポジティブに明るく生きた方がよほど良いだろうしね。

普通と違うからおかしいだとか、
そう思って苦しんでしまう人はもう見てしまっていいよって思う。
その「普通」が殆どガラクタだって事。

色眼鏡が馴染まない人は闇を観ましょう。
言いたい事は、闇を見ないと光を認識できないということだけだよ。