晝は夢 夜ぞうつつ

本と、夜の考えごと

決める事の危険性

意見があれば安心

人は「分からない」「決まらない」という
宙ぶらりんな状態に対して
過度なストレスと不安を感じる。

よって、私の意見はこうだ!
このプレゼン内容で決まりだ!
転職するって決めた!
等々・・・

何に関しても安心する為に
早く「決め」にかかる傾向にある。

これがとても危険だと思う。

二元論前提

この意見に賛成?反対?
この人好き?嫌い?
自分の事好き?嫌い?

とにかく我々は二元論に縛られる。
そしてどちらか一方に「決め」なければならない風潮。
意見を持っている事は偉いという風潮。

そんな時返す言葉はこうだ。
「なぜ決めなきゃいけないの」

決めなきゃいけない理由などない。
ちなみに継続する事や変わらない事も
「決め」である。

変わる事も変わらない事も「決め」である。

「決める」ということは思考が停止する事。
「決める」ということはストレスを回避する為の逃げ。
「決める」ということはどちらかに所属して守られる為の弱さ。

決めない事の負荷

是非、意図的に「決めない」をやってみて欲しい。
決めない事の負荷は予想以上に大きい。

常に不安に駆られ、
どちらに決めればいいのだろうと考えてしまう。

「決めない」状態で不安に駆られなくなったら
広さと奥行のある視点を維持する事が出来る。

「決めない」という選択肢を堂々と掲げて欲しい。

考えずに分からないではなく、
考えて決めない。

決めない人の強さ程強いものはない。
強く、柔軟で、よくしなり、どこまでも伸び行く。

おやすみ。