晝は夢 夜ぞうつつ

本と、夜の考えごと

資本主義がダサイ

二元論洗脳の正体

この世の違和感を解剖していくと
二元論に行き着く。

そして、この二元論を
あたかも自然な現象である様に
世に蔓延らせているのが資本主義である。

資本主義がいい悪いではない。
人工的な構造に違和感を覚えるまでである。

相反する二つの事象が存在する事は自然な現象だが、
この相反する事象を固定化し、
留まらせ、延々にループする様
意図された構造こそ資本主義である。

「勝ち組」は「勝ち組」をループし、
「負け組」は「負け組」をループするのだ。

「勝ち」「負け」は存在するか

勝ち負けとは瞬間の有意差である。
とあるタイミングを切り取った時、
AとBの位置を比べて
どちらかを「勝ち」とし、どちらかを「負け」と判定する。

比較対象や判定方法によっては、
「勝ち」判定でも
どん底の様な不幸状態かも知れない。

結局相対評価である観測結果自体に
殆ど意味はないのだが、
「それが全てである様な重い意味付けをする」という概念を
多くの人間の意識が共有する事によって成り立っているのだ。

人の脳ミソというのは自動思考という
超絶省エネ構造を持っている。
この省エネ構造に着目した大型洗脳が資本主義だ。

人は他の生物よりも大きな脳ミソだというだけで
他よりも優位だと錯覚している為、
自分が洗脳されているなど
露にも思わないから都合がいい。

異質な構造を継続させる仕組み

一般的な自然界を考えて欲しい。

濃度差のあるものは徐々に中和され均一になる。
水は多い所から少ない所へ流れ、
同じ水位へなろうとする。

ごく普通の現象である。

資本主義ではどうか。
水は多い所から留まらず、
更に少ない所から徐々に水分を奪って多い所に補おうとする。

この水の逆流現象を
さも当たり前の様に継続運用されているのだから
人の集合意識の威力は凄いものだ。

資本主義の今後

人工的に意図されたものであれ、
今は資本主義である事に間違いない。

暫くは金持ち父さんでも読んで
BクワかIクワに滞在していれば
資本主義の恩恵を受けられるかも知れない。

でもね、そろそろ資本主義がダサくなってきたと私は思う。

「勝ち組」は「負け組」の存在なくしては居られないし、
洗脳が解けた時右往左往するのは
支配者ぶっていた「勝ち組」なのだから。

「負け組」は自動思考をやめて
さっさと逆流現象から抜けてみればいい。
EクワからBクワ目指すよりは楽だと思う。

資本主義が~なんて言うと、
私が社会主義目指している様に聞こえるのかも知れないけど、
そもそも「〇〇主義」って発想が二元論じゃない?って話です。

相対する事象はあっていいのです。
それを評価したり、
どちらかに留まらせようとするから
しんどいんでしょ。