晝は夢 夜ぞうつつ

本と、夜の考えごと

8.5

#AM

わたしが思う以上に、
ヒトは他人に対して興味もなければ関心もなければ、
つながりも共感もないのかも知れない。

自分の感覚というのは
他の誰にも共通していないものだと知りながら、
それでも通ずるものが何かあるのではと
いつも期待してしまっていた。

わたしの中に入ってくる無数の叫びがある。

発信先の彼らあるいは彼女らの命が
ほんの少し楽になったらいいのだけど、
どうやらそうでもないみたいなのだ。

そういう事を考えると、
本当に行き場がなくなってしまう。


#PM

スマホ中毒をやめる為、
ある一定時間特定のアプリを使うと
その日は使えなくなる、という機能が
スマホに搭載されている。

まるで君のことが好きだよと言いながら
僕に近づかないでねと言っている
君みたいだと思った。

ネットに生きる時、
人は半分死んでいるのだそうだが、
SNSの中止アラームを0分にしたら
そもそもアイコンが表示されず起動が出来なくなって、
危うく生きることを強制させられそうになった。

半分死ぬ事を遮断された世界というのは、
すべてを生きている様で
どこにも存在出来ないのかも知れない。


#NULL

ことばが見当たらない。
掘り起こそうとしてももうそこにはいない。

弱いなかみに触れられなくなって初めて
ほんの少しは彼女の存在と
つながっていたのかもときづいた。

何も叶えられずごめん、
何を叶えたかったかすら、
聴くこともできなくてごめん。

さよならの前に出逢えなかったね。