言葉にしない事による可能性
言葉にしないという選択は大きな意味を持つ。
言葉にしないと伝わらないが、
伝えてしまった瞬間に可能性の多くが闇へ消える。
あらゆる可能性を想像することが出来るのを知っていて。
想像を禁止することは出来ないことを知っていて。
無限の可能性を禁じない境界線を彷徨う空間は楽しい。
言わないから、美しい。
言わないから、あやうい。
言葉にするという事は、
その瞬間を確定させるが、
その先の可能性を狭める危険性を孕んでいる。
我々は悩む。
言った方がいいのか、
言わない方がいいのか。
そんな時は心の中で唱える。
本当に声に出してしまっている様な錯覚に陥るくらい
何度も何度も、可能性の中で伝え続ける。
意識の一部が重なって、
意図した思いが伝わったとしても
言葉にしていないという事実は変わらない。
それは、暗黙の了解。
意識を共有するという事。
何も起こらない現実の中で、あらゆる可能性が同時発生している。
君はそれに気付くだろうか。
言葉というのは強烈なツール。
味方につけるか、敵に回すか。
君は何を確定させたい?
現実を揺り動かしたい程の可能性のみ選択しよう。